日常の格納庫

ゲーム攻略・感想・アニメ私見など なんでも

自作小説①

※この記事は2014年11月29日に他所で書かれた記事を移植したものです。

 

あてんしょん!
※これは僕が専門学校の学園祭で販売した(定価100円)初の短編小説、その導入部分です
※なお学園祭は既に終わってるし、学校名やペンネームを明かすことはないから続きを読むことはほぼ出来ないと思うのであしからず

 

 



 俺の名前は川戸悠希。十九歳のニートだ。
 なんてありきたりな始まり方をする小説を俺は好まない。
 なぜならこれは誰に向けての自己紹介なのか分からないからだ。
 ある日突然、特殊能力に目覚める少年だとか、女マネージャーに一目惚れして運動部に入部する不良だとか、登校中の曲がり角でぶつかる美少女転校生だとか、そんな『王道』を俺は許さない。
 なぜならそんなことは絶対にありえないからだ。
 日常が非日常に代わる瞬間なんてものは永遠に来ない。それが現実だ。
 この世には主人公も読者もいないし、毎日を当たり前のように過ごしていく。「今日はこっちの道から帰ってみようかな」などと帰路を変えてみても、結局は大きなイベントなどは起こらずに自宅へと着いてしまう。そんなものだ、人生なんて。
 秋に入り、過ごしやすい気温になってきた十月一日の午後二時ごろ。この日も俺は自室にある無駄にハイスペックなデスクトップパソコンの前に座っていた。これが俺の日常。
 昼ごろに起床し、すぐにパソコンの電源を入れる。そのまま一日中、外出せずに時間を浪費するのだ。完全に昼夜逆転生活になりきれていないところが俺らしい。
 両親はそんな俺に愛想を尽かし、もともと放任主義だったのもあって完全に俺のことは見限っているようだった。月に一度、自室のドアの隙間から一万円札が挿しこまれるので、それで一か月食いつなぐ。疑似一か月一万円生活といったところだ。
 その方が俺としても気楽だし、余計な気苦労をさせずに済む。ありがたい。
 そんなわけで、俺はいつものようにネットサーフィンに勤しんでいるのだった。面白そうなワードに導かれるように、ひたすらインターネットのあちこちを飛び回る。
 インターネットはすごい。毎日のように、縦横無尽に駆け回っているというのに、その全てを網羅することができない広大さを誇る。
 人類の最大の発明はなんだ、という問いに対しては色々な答えがあるだろう。
 電気、電話、飛行機など。
 だが俺はインターネットを推す。ここまで人類の英知が集まった媒体など他にない。
 そんなことを考えつつ手元のマウスを動かしていると、少し気になる記事を見つけた。
『コーラにメントスを入れると勢いよく噴き出す』
 そんなタイトルの記事だった。
 なんでも、メントスというのは表面にいくつもの小さい穴が開いていて、その穴に二酸化炭素が入りこんで……説明が長ったらしくてここから先は読まなかった。
 それにしても……ふむ。これは面白いことを聞いた。
 俺の日常を壊すほどの出来事には絶対に成り得ないけれど。それでも一種の退屈しのぎにはなりそうだ。
「やってみよ」



 ……ここまでが導入部分だけど……見返すとめっちゃ恥ずかしい!!
 このあたりの文を書いたのがたぶん6月とか7月だからなあ
 稚拙極まりないね
 まあそんなわけでこの記事は僕が指を動かしたかったから書いただけの蛇足です
 時間を無駄にしたと思う人には精一杯の謝罪をします

 すまんかった